重要なポジション
日本も高齢化社会が進み、さまざまな問題が浮き彫りになってきています。
そんな問題の中で、医療系の仕事の増加ということも出てきているのです。
医療事務に関していえば、需要が増えてきていることもあり、女性には特に人気の仕事となってきているといえるでしょう。
医療事務と一口に言っても、仕事は多岐にわたります。
受付や会計から始まり、カルテの管理やレセプト、クラーク業務まで行うことになるからです。
さらに、医師や看護師と患者の間でつなぐという重要なポジションにもなってきます。
受付業務ということで考えれば、患者としてみた時に、病院で最初に出会う位置にいるでしょう。
この時の対応次第では、印象は大きく変化するものとなるはずです。
それだけ、重要なポジションにつくということになります。
レセプト業務は、保険請求書類の作成です。
医療費の7割を保険組合に請求するためで、医療機関の収入の根幹となってきます。
会計業務も含め、医療や薬に関しても知らなければいけないでしょう。
難しそうに見えますが、逆に言えば一度知識を身につけ、経験を積んだことで専門知識を活かして働くことができます。
そのため結婚や出産などで一時的に職を離れていても、比較的復帰や再就職がしやすい職種と言われています。
こう言った点も女性に人気といえるでしょう。
高齢化社会に伴い、需要が増えているという現実もあります。
雇用形態を見てみると、正社員、派遣スタッフ、パートまで様々です。
育児をしながら、一定の時間働くなど、生活に合わせていくことができるようになっているともいえるでしょう。
特別な資格は必要ないけれど
医療事務という仕事に関していえば、特別な資格や免許の必要はありません。
当然のことですが、医療関連の資格や免許があれば、採用されやすく優遇されるケースも出てきます。
診療報酬請求事務能力認定試験や診療情報管理技能認定試験だけではなく、医療秘書技能検定、医事コンピュータ技能検定、診療情報管理士といった資格まであるのです。
こうした資格の勉強をするだけでも、多くの知識を身につけられるため、優遇されることとなるのです。
しかし、最も必要になるのは、ホスピタリティでしょう。
医師や看護師と患者をつなぐ位置にいる以上、決められた業務を的確にこなすだけではなく、笑顔で対応できるといった能力がなければいけません。
それと、最低限のPCスキルです。
レセプトに関していえば、専用のソフトを使い入力することにもなりますが、実際にエクセルやワードといった基本のスキルも必要となります。
さまざまな仕事をこなすことになりますので、PCスキルは必要となってくるのです。
特に規模の小さい医療機関の場合、何でもこなせるといったぐらいの力を身につけておくことが必要となります。